戦後、日本が独自で開発した航空機~X-2(先進技術実証機)~

戦後に日本が独自で開発したX-2(先進技術実証機)をご存知でしょうか。X-2は、日本防衛装備庁が三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場に研究開発依頼した航空機です。ここでは、X-2の特徴や開発された経緯などをご紹介していきます。

X-2の特徴

X-2は、日本が自主開発した将来の戦闘機技術を実証する航空機で、2016年1月28日に形式が発表されました。1954年~1962年に防衛庁技術研究所のサーブ・サフィール91B改造のX1Gに次ぐ航空機でもあります。アメリカのXプレーンと同じ実験機で、ステルス技術の研究や開発を通じてノウハウ蓄積を目的とされました。

現代の平均的な戦闘機と比べると機体は小型化しており、運用寿命は数百時間となっています。X-2はステルス形状とレーダーを機体の外皮に埋め込むスキン・センサー、フライ・バイ・ライト方式の操縦系統が特徴です。また、エンジンはバッフルプレート構造のスラストベクタリング制御システムを採用しています。

今後は、X-2をベースにした大型化新戦闘機「F-3」の開発是非を決定することも明らかになっています。

X-2の開発経緯

そもそも、X-2はなぜ開発されたのでしょうか。軍事関連の先進国と言えばアメリカ・ロシア・中国が知られています。こうした国々では、主力戦闘機の開発・配備はステルス性と高運動性能を備えた第5世代戦闘機に移行しています。その状況を受けて、日本も将来の国産戦闘機開発を視野に入れ、軍事技術の研究開発に着手したのです。

実証機の開発では、航空自衛隊の防空レーダーにステルス機がどう映るかを解明し、高度な探知能力・ステルス性・運動性を持つ国産戦闘機の実現を目指していきました。第5世代戦闘機では多方向からの脅威に対処できる高度な能力が求められます。日本では現在も第5世代戦闘機の研究開発が進んでいますが、X-2はそういった背景を基に誕生した航空機なのです。

X-2は2016年4月22日初飛行してから、32回のテスト飛行で終了となっています。しかし、日本の国産戦闘機製造の努力が続けられており、今後はどのような航空機が登場するか注目されています。

まとめ

ここでは、戦後に日本が独自開発したX-2(先進技術実証機)について解説してきました。戦後の日本の自衛隊装備品は、アメリカからの援助や支援を受け生産しています。現在輸入している武器のほとんどはアメリカ製となっているのが実態です。しかし、国産戦闘機の研究・開発も進んでおり、X-2を上回る高度な能力が求められています。次に登場する航空機はどのようなものになるのか注目しましょう。